楽勝!英会話上達

−英会話の学習法−

通訳の練習法を盗め!

【通訳の練習法 シャドーイング】

私は何年も通訳学校に通いましたが、
そこで学んだ勉強法は、ふつうの英会話の勉強法に
十分役立てることができます。

まずは「シャドーイング」です。

聞き取った英語をテキストを見ないようにして、
間髪を入れずにすぐ後からくり返していくのが
シャドーイングです。

横領をつかむために、まず、日本語で練習してみるのもよいでしょう。

英語でシャドーイングするときには、わからない箇所は
飛ばしてもかまいません。難しくても、できる範囲で
練習を続けましょう。

シャドーイングすることで、耳と口を鍛え、
同時に反応する速さを身につけることができます。

自分の声を聞きながら、人の話も聞くっていう訓練になるんですが、
英会話のために「口を慣らす」にはもってこいの練習なんです。

テープやCDの内容は、まずは簡単なものから。
だって、まずは聞き取れなければ真似することもできませんからね。

最初は、聞いたそばからどんどん真似していけばいいんですが、
それができるようになったら、次は1単語遅らせてしゃべるんです。

次は、2単語。次は、3単語。

プロの通訳者でも、7,8単語遅らせるのが精一杯かも。
それ以上になるとカンペキにはなかなかいきません。

まあ、私たちはプロの通訳をめざすわけではないので(目指してもいいですが)、
口がまわるように練習しましょう。この練習、けっこう楽しいですよ。

 

【どんなものを聞けばよいか】

最近は、本屋さんにも「シャドーイングで英会話」なる本が何冊か
並んでいます。

もちろん、そのようなCD付きの参考書で勉強するのもいいでしょう。

そのほか、どんなCD(あるいはテープ)で練習すればよいのかは、
あなたのヒアリング力がどの程度あるのかによります。

英語は超初心者、ほとんど聞き取れない、というのであれば、
NHKの英語講座の一番やさしいテキストと、そのCDで練習しましょう。

初心者向きの教材は、話すスピードも比較的ゆっくりで、
後についてリピートしやすいんです。

最初からネイティブスピーカーが自然に話すスピードのものを
聞いても、ついていけないばかりか、やる気もなくなります。

まずは、無理のないところから始めてみてください。
今はCDの種類も豊富ですし、値段も安くなっています。

 

【リピーティング】

リピートとは、「後に続いて言う」ことですが、
通訳の練習では、「オーバーラッピング」とも言います。

具体的には、スクリプトを見ながら音声を聴き、その音声に
かぶせるようにして声に出して読むことです。

自分の声がじゃまで聴きにくくなるので、ヘッドフォンを使います。
(使わなくてもできる人はできます。)

発音に注意してその通りにまねして読みます。英語では発音と共に
音の強弱、つまり、イントネーションが非常に大切なので、
なるべく忠実に再現するようにします。

単語と単語がつながって発音されることを「リエゾン」と
言いますが、英語ではこのリエゾンがたくさん出てきます。
リエゾンにも注意してネイティブのまねをしましょう。

ネイティブのスピードについていきながらオーバーラッピング
するのは難しいのですが、完全に重なって発音することを
目指してがんばりましょう。

 

【リピーティングの効果】

私が学生時代、英語の教授から聞いたことです。
教授の一人にアメリカ人がいたのですが、
彼の日本語はとても流ちょうで、日本人よりも
日本語をうまく話せるのではないか、というくらいでした。

なぜそんなにうまく話せるのか?

たまに行われる「教授会」という会議があるのすが、
その会議がすごくつまらないんだそうです。

つまらない会議の時、そのアメリカ人の教授は、
会議で発言している人のしゃべっている内容を、声を出さずに
口パクでリピートしているのでした。

ですから、彼の口元は常にパクパクと動いていたそうです。

彼の日本語の上達の秘訣は、「つまらない教授会」での口パクにあったんですね。