楽勝!英会話上達

−リスニング−

テレビだって使える

【二カ国語放送】

皆さん、映画の2カ国語放送は、どうやって見てますか?

やっぱり、日本語の吹き替えで見てますよね。それが楽だから。

でもね、思い切って英語で見てください。
ストーリーがだいたいわかっている映画なら、リスニングの練習にもってこいです。

ビデオやDVDに録画すると便利です。

日本語で見た後に英語で見てみたり、
逆に英語で見て、わからない部分を巻き戻して日本語で見てみたり、
と自分の思い通りに勉強できます。


二カ国語放送で私のオススメは、NHK総合テレビのニュースです。
夜7時からやっている、あのいつものニュースです。

すでに内容を知っている場合が多いですから、
大変頭に入りやすく、

「ああ、こういう日本語はこう言うのか」

と、すんなり頭に入ってきます。

また、内容を知らない場合も、画面の情報を見れば、
少なくともなんのニュースか分かります。

わからなくなったら、3秒間日本語に切り替えます。
3秒も日本語で聴けば、内容を推測できます。
推測できたら、また英語で聴けばよいのです。

ニュースの良いところは、常に新しい情報を
流してくれるところです。新しい情報には
新しい単語が入ってきます。

英語の勉強も、最新の単語を知れば、より楽しく
なります。

【フィンランド方式って何?】

フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語。
でも、多くの人が、この2カ国語に加えて英語を話します。

フィンランドではお金を払って塾で勉強する習慣があまりなく、
英会話スクールも一般的ではありません。

ここ数年は、幼稚園から小学校低学年の時期に、歌や遊び、
クイズ、料理などをしながら外国語に触れるという
手法が取り入られていますが、授業内容については
学校や学区によってかなり異なります。

では、彼らの高度な英語力はどのようにして
身についたのでしょうか。

実は、テレビの存在が大きいのです。

アニメなどの子供向け番組は、ほとんどが英語圏の
番組に字幕がつけられたもの。

こうして幼いころから自然に英語に触れていることが、
フィンランドの英語教育を成功させているのでしょう。

ちなみに、日本の「吹き替え」のレベルは世界一だと
言われています。確かに、海外の映画を吹き替え版で
観ても、違和感ありませんよね。

日本の吹き替えのレベルの高さが、あえて英語で観ようと
しない原因になっているのだとしたら、ちょっと皮肉かも。

【ER】

私の好きなテレビドラマに、NHKの衛星放送でやっている
「ER」という番組があります。

Emergency Room … 救急救命室って訳がついていますけど。

ベストセラー作家のマイケル・クライトン、そして
スティーブン・スピルバーグ監督が制作しているわけですから、
面白くないわけがないんですけどね。

私はこの番組を、10年以上も前、第1回目の放送から見ています。
(ヒマ人か)

先週は、主役のジョン・カーター(彼も偉くなったもんだなあ)が、
恋人から電話を受ける場面から始まりました。

パリにいる恋人のお母さんが、突然入院したという連絡を
もらったのです。

すると、カーターはものすごく忙しいにも関わらず、
「ちょっと出かけてくる。後は頼む!」なんて言いながら、
さっさとタクシーに乗ってしまいました。

行き先は、パリです。

えーーーー

な、なにーーー?いきなりパリですか!

って思ったのは私だけでしょうか。

ドラマの舞台はシカゴ。
シカゴからパリって、彼らから見たら「ひとっ飛び」の
距離なんですねー。

パリの彼女も、いきなり目の前に現れたカーターを見て、
すこーしびっくりしただけでした。

「あら、なんであなたいるの?」って感じで。

私たち日本人からすると、パリは遠く離れた異国の地。

アメリカの東部の人たちにとっては、
パリ、はたまたヨーロッパは「お隣の国」的感覚なんですね。

(というようなことを、大学時代に國弘先生が言っていたことを思い出しました。)
國弘正雄先生の授業

ということで、テレビ番組から、彼らの生きた感覚を
学べるので、とても面白いんですよね。