楽勝!英会話上達

−英会話の学習法−

単語を覚えよう

【単語を増やす】

知っていますか?
「知らない単語は決して聞き取れない」って。

これも通訳学校でいやというほど頭にたたき込まれたことです。

英語がしゃべれない、相手の言うことが聞き取れない、
何が書いてあるのかさっぱりわからない、

そういう時は、まず「単語力」がないことがほとんどです。

それは日本語だって同じですよね。

たとえばあなたが、日本で知らない土地に旅行したとしましょう。

電車に乗って次の駅のアナウンスが流れます。

普段乗っている電車ならアナウンスを聞いただけで次の駅名を聞き取れます。

ところが初めて乗る路線の次の駅名は聞き取れなかったりします。

これは、あなたがその駅の名前を知らないからです。

また、自分の専門外の本を読むと、知らない単語が多くて本の内容が
よく わからなかった経験はありませんか。

これもまた単語を知らないからですよね。

つまり、単語を知らないと母国語でさえ理解できなくなるってわけ。

【単語をならべてもOK!】

日本人はね、どうしても難しく考え過ぎちゃうんですよね。

「正しい英語をしゃべらないといけない」って。

でもね、アメリカ人だって間違った英語をしゃべることはあるんですよ。
私たち日本人だって、カンペキな日本語をNHKのアナウンサーのように
しゃべっているわけではありませんからね。

だからね、「英語を正しく言わなきゃ」という気持ちはサラリと捨てて、
単語をまずは覚えましょう。単語を知らないとかなり困ります。

たとえば、自分の飼っている犬の話をするときに、犬小屋の話題になるとします。

「犬小屋」=「kennnel」とかって、すぐに出てこないと困るでしょう。
そこで会話がストップしてしまいますから。

ですから、まずは単語を少しでも増やしておいたほうがいいです。
それが、自信への第一歩だと思います。


【鳥飼久美子さんの言葉】

鳥飼久美子さんは、國弘正雄先生と同じく、日本の同時通訳の草分け
のような人です。(私の尊敬する英語の達人のひとり)

その彼女の興味深い言葉を引用します。

「話すにあたっても、リスニングの力をつけるにも、
ある程度の語彙がなければ、はじまらない。
読んでわからない単語を聞いてわかることは、ふつうの大人の場合はないから
(英語圏に長年暮らしている人なら、もしくは子どもなら、
読み書きはできないけど聞けばわかる、ということはある)」

聞き取れるようになりたいと思ったら、まず読んでわかる単語の数を増やす。

 

【気楽に取り組もう】

ここまで読むと 「じゃあ、単語を必死で覚えなきゃならないじゃない。」

と思ってしまいますよね。

いえいえ、そんなにあわてなくてもいいじゃない。

ちょっとずつ覚えていけば良いんです。

それより、楽天的に考えましょう。

英語が聞き取れなかったり、文の意味がわからなくても、

「単語を知らないだけだからさ」って考えれば気が楽でしょ。

単語さえ知っていればすぐわかるさ。

負け惜しみなんかじゃなくて本当のことなんだから。

 

【単語がなかなか覚えられない!】

単語が覚えられないと悩んでいる人に、
「音読していますか?」と聞くと、多くの人が
きょとんという顔をします。

音読できない単語は覚えられないんです。
正しい音を聞いて、音読、つまり、真似することが
必要です。

単語は音で覚える、ということを強くオススメしたい
と思います。

この時、ひとりよがりの発音ではダメなんです。
できれば、ネイティブ・スピーカーが読んでいる
テープやCDを聞きながら、その音を真似るのが
いいですね。

そうすれば、単語が格段に覚えやすくなります。


【覚えてもすぐ忘れる!(その1)】

もしも、あなたが何かを忘れそうな時、
どうしますか?メモをとりませんか?

単語も同じです。忘れたくなければ、メモをとる…
つまり、「書く」ことが大切なんです。

機械的に覚えた単語は、機械的に忘れていきます。
ABC順に覚えた単語は、ABC順に忘れていきます。

とにかく、何かの単語帳などを買ってきて、
1ページ目から覚えたりするのは最悪ですね。
1ページ目から忘れていきますから。

皆さんも、そんな経験ありませんか?

「どうしても単語が覚えられない!」という人は、
「書く」という作業を加えてみてください。

 

【覚えてもすぐ忘れる(その2)】

なぜ、「書く」ことをすれば単語が覚えやすく
なるのでしょうか?

指先には記憶装置があるのだそうです。

パソコンを使うようになり、漢字を書かなくなったら
漢字をどんどん忘れるようになったという経験は
ありませんか?(私はあります…)

漢字って、「打つ」だけではダメなんですね。
書かないと、忘れちゃうんです。

人から聞いた話を忘れないように、手で手のひらに
書く人もいます。これは、触覚を使った記憶の
「刷り込み作業」なんです。

まとめますと…

覚えられなければまず聞いて、聞こえたまま
真似る(音読する)、そして、忘れないために
書く、これが基本です。遠いようで、一番の
近道です。